ビジネス社会の常識

最初の項に示していますが、個人の名刺と社会人の名刺では大きく違います。PCの普及に伴い、印刷物はプリントアウトしたものが認められてきており、公的な提出物もサイズが合えばプリントアウトしたものが有効であり、より認められるようになっていますが、名刺だけは別です。

名刺を業者で刷るということは、金額の面も含め、枚数を多く印刷するということです。それだけ印刷するのは、それだけ使うということであり、“ちゃんと”した物だということになります。自分でプリントしたものが必ずしも認められないというのではありませんが、業者印刷に比べると認められにくいというのは事実です。

日本ではビジネス社会において名刺というのは必須アイテムであり、身分証の提示の代わりに使われてきました。業者印刷しかない時代から当たり前のように使われており、プリンターはその後のものですからどうしても業者印刷のほうが認められてしまうのです。プリンター印刷は自由度が高く、個人名刺を印刷するのには向いているのですが、信用度の面や枚数及びコストの面では業者印刷には及びません。そのため社会人、会社人の名刺には業者印刷が常識であり、その習慣は今も続いているのです。

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ビジネス名刺を刷ってもらえる名刺印刷業者です。

紙の差と価格

紙の質や厚さというのは、あまり影響ないように思われますが、受け取ってみるとその差はかなり大きなものがあります。紙というのは繊維が固まったできたもので、その繊維が細かいものや荒いもの、表面をコーティングしたものなど種類は数多く存在します。また同じ白であっても、繊維(紙質)により違いがありますので、色にも微妙な差があるのです。そのため受け取ったその瞬間に、見た目や手触りで違いが分かるのです。業者の作成する名刺は、印刷だけではありません。厚めの紙ですと、凹凸により文字やマークを浮き出すことができ、点字での作成も可能となります。業者が印刷する名刺は、紙ばかりではありません。プラスティックやアクリル、布や木などの名刺を作成している業者もあります。この技術と素材の組み合わせにより、業種に合わせた名刺の作成が可能となるのです。

このような特殊な名刺は単価としては、割高になります。では業者制作の名刺はすべて高いかというと、そうではありません。一般的な名刺は同じ紙を使用しますので、ストックはかなりの量をもっています。印刷は型を作成しますが(現在はPCでの打ち込み)その労力は同じですので100枚でも10000枚でも同じです。そのため枚数を刷れば刷るほど、一枚当たりの単価は安くなり、名刺を配る機会の多い社会人にはお得になるのです。

自作との違い

プリンターにより名刺を自作したことのある人は分かると思いますが、業者の名刺と自作の名刺は、ハッキリとした違いがあります。それは「紙」です。プリンターには名刺用の専門紙がありますが、それは印刷しやすいように大きめ(A4)の紙に名刺サイズのミシン目がなされており、プリンター自体もそれに合わせたアプリがあります。最近のプリンターの技術は進歩しており、印刷自体が業者印刷に比べ劣るというのではありません。切り取りやすい親切設計の名刺専用紙ですが、ミシン目はどうしても残ってしまいます。金属やプラスティックではありませんので、ヤスリをかけて仕上げることはできませんので、違いがでてしまうのです。

プリンターの名刺専用紙は、プリンターに合わせた専用紙です。そのためプリンターのインクが乗りやすい(失敗がしにくい)紙を使っていますので、それ以外の紙質がありません。また厚さもプリンターが動きやすい厚さになっていますので、同じものばかりです。つまり業者での印刷は紙質や厚さを変えられるのに対し、プリンターは同じ紙しか使えないのです。最近は大きさは男女ともに同じサイズを使用する傾向にありますが、紙の豊富さは専門業者ならではですので、それだけでも十分に価値はあるのです。

社会人の名刺

名刺はステイタスを示すために持つものではありません。インターネットやSNSの普及により、知らない人同士が合うようになり、名刺というものは仕事以外でも持つようになりました。またPCやワープロの普及に伴い、印刷物を自分で作成できるようになると、名刺は「働く人の物」だけでなく「個人の物」へと進化してきました。初めに厳しいことを示したのは、社会人になる前、学生時代に名刺を持ってしまうと、社会人(会社人、企業人)としてのツールという意識が薄れてしまうためです。

一個人として持つ名刺は、どんなデザインだろうと、どんなことが示してあろうと、それは個人の自由ですので構いませんし、責任は個人が引き受けるものです。ですが社会人、会社員として働くとなると話はまったく変わってきます。名刺には必ず会社名が記されており、それを配って回るというのは会社の看板を背負っているのと同義になります。個人用と違い、個人用名刺の住所は会社であり、連絡先(電話番号)は会社のものとなります。名刺を持っている人の個人情報ではなく、会社の情報が記されており、その中に所属しているということになります。

ビジネスの世界において、他より目立つというのは「売り」になりますが、ある程度の枠(常識)というものが存在します。名刺もその中の一つであり、悪い意味で目立ってはビジネスになりません。ですが個人で制作するとなると、それぞれの業界での枠というのが分かり辛く、専門業者に任せたほうが無難だといえます。